マン・ホイットニーのU検定

正規分布を仮定しない対応のない2群比較

この検定は何をするもの?

マン・ホイットニーのU検定は, 独立した2群の差 を調べるための検定です.

目的は対応のないt検定と同じですが, 正規分布を仮定しない 点が異なります.

どんなときに使うのか

次のような場合に, マン・ホイットニーのU検定が適しています.

対応のないt検定との違い

対応のないt検定 マン・ホイットニーU検定
仮定 正規分布 仮定なし
比較対象 平均 順位
分類 パラメトリック ノンパラメトリック

具体例

2つの独立した群について, テスト得点を比較します.

群A 群B
7265
7560
7862
7058
7463

順位を付ける

2群のデータをまとめて, 小さい順に順位を付けます.

順位
58B1
60B2
62B3
63B4
65B5
70A6
72A7
74A8
75A9
78A10

順位和を計算する

各群の順位の合計を求めます.

U値の計算

マン・ホイットニーのU値は, 次の式で計算されます.

$ U_A = n_A n_B + \frac{n_A (n_A + 1)}{2} - R_A $

$ U_B = n_A n_B + \frac{n_B (n_B + 1)}{2} - R_B $

今回は, $n_A = n_B = 5$ なので,

$ U_A = 25 + 15 - 40 = 0 $

検定統計量 $U$ は, 小さい方の値を用います.

結果の解釈

標本数が小さい場合は, U分布表を用いてp値を求めます.

p < 0.05 であれば, 2群の分布に有意な差がある と判断します.

論文での書き方(例)

マン・ホイットニーのU検定の結果, 群間に有意な差が認められた (U = 0, p < .01).

まとめ