具体例(実際の数値)
例として, 実験群と統制群の2つのグループに分けて, テスト得点を測定したとします.
| 実験群 | 統制群 |
|---|---|
| 72 | 65 |
| 75 | 60 |
| 78 | 62 |
| 70 | 58 |
| 74 | 63 |
この2つのグループは, 同じ人ではなく, 互いに独立しているとします.
別々の2つのグループの平均の差を調べる検定
対応のないt検定は, 互いに独立した2つのグループの平均に差があるかどうか を調べるための検定です.
同じ人を2回測定する場合ではなく, 別々の対象から得られたデータ を比較するときに用います.
例として, 実験群と統制群の2つのグループに分けて, テスト得点を測定したとします.
| 実験群 | 統制群 |
|---|---|
| 72 | 65 |
| 75 | 60 |
| 78 | 62 |
| 70 | 58 |
| 74 | 63 |
この2つのグループは, 同じ人ではなく, 互いに独立しているとします.
$
\bar{x}_1 = 73.8 \quad (実験群)
$
$
\bar{x}_2 = 61.6 \quad (統制群)
$
それぞれのばらつきを計算すると,
$ s_1 \approx 3.0 \quad,\quad s_2 \approx 2.7 $
対応のないt検定(等分散を仮定する場合)のt値は, 次の式で求めます.
$ t = \frac{\bar{x}_1 - \bar{x}_2} {\sqrt{\frac{s_1^2}{n_1} + \frac{s_2^2}{n_2}}} $
今回は両群とも人数が5名なので, $n_1 = n_2 = 5$ です.
$ t = \frac{73.8 - 61.6} {\sqrt{\frac{3.0^2}{5} + \frac{2.7^2}{5}}} \approx 6.8 $
t値は, 「2つのグループの差がどれくらい大きいか」 を表す指標です.
次に, そのt値がどれくらい珍しいか を判断するために, t分布を用いてp値を求めます.
等分散を仮定する対応のないt検定では, 自由度は $ n_1 + n_2 - 2 = 8 $ となります.
自由度8のt分布において, $t = 6.8$ は非常に大きな値であり, p値は 0.01 よりも十分小さくなります.
p値が0.05未満であるため, 実験群と統制群の平均には, 「偶然とは考えにくい差がある」 と判断します.
対応のないt検定を行った結果, 実験群と統制群の得点に有意な差が認められた (t(8) = 6.8, p < .01).